再び、だるま窯。午前3:55
3時過ぎには、目標としていた1,000℃の壁を越え1,008℃まで上がった。
安堵のひととき。
鈴木実行委員長、疲れもピークに・・・
だるま窯脇の倉庫を片付け、地域の皆さん手造りのアジト(今後は地域の集会所)にて。
考えてみたら、全てが手造りの当企画。スゴイ!
ちょっと気を緩めると、炉内の温度が下がってくる。
弱い北西風が吹いている・・・
ロストル(空気口)は西側を絞り東側を全開に。
力いっぱい空気を吸い込んで、炉内は最高の状態に!
瓦で煙道を絞ってやり蓄熱を促す。
そろそろ込みも近い。
ロストルを封印し泥を打ち気密性を高める。
さらに砂をかけ、平らに埋め戻し「込み」に備える。
青い松葉を用意しスタンバイ完了。
いよいよクライマックス!ピーんとした空気が張り詰める。
AM5:30、込み開始。
煙道の炎の勢いが増してくる。緊張の中、高橋親方の指示が飛ぶ。
すぐさま、もう一方の焚き口の込みも行なう。目処が立った瞬間。
満点の星空にだるまの炎が舞ふ・・・ まさに、その瞬間!
引き続き、焚き口を閉じ泥を打つ。
依然として、
焼成炉内では、もちろん確認は出来ないが、込みで大量投下された松葉と薪が、酸欠寸前状態で燃焼/不完全燃焼を繰り返し黒煙と炎がとぐろを巻き、とてつもないエネルギーが溢れかえっているだろう。
炉内の状態が落ち着くまで少し間合いを置いてやって、煙道に泥を打ち火口を絞ってやる。
この火柱も徐々に勢いを弱め、やがて黄ばみを帯びた煙に変わる。
東の空が白々としてきた。炎との格闘の終焉も近い。
・・・と、思いきや煙の勢いの無くなった煙道から空気が入り込み、再び帯(火柱)が上がる。
だが、心配後無用、良く焼けている証拠!煙道に水を打ち火柱を納めてやる。
「もう観念しなよ、よしよし・・・」って感じで。
ご来光。
戦い終えて、疲労のピークを通り越し放心状態。
今回の主役・高橋さん、張り付きで撮ってくれたKATCHさん、互いを労う。
煙道も泥を打ち、全ての行程完了。
夕方からの追い込みから、朝を迎えほんの数時間前のことを振り返ってみる。
睡眠不足と疲れも手伝って、遠い昔の出来事のような妙な気分。
かつては自分の家の窯場にも、同様のだるま窯があり稼動していた。
自分が小さな頃に見た、あの旧き良き時代にタイムスリップしていたかのような不思議な感覚。
途方も無く辛い大変な作業だが、今のガス窯にはないロマンが、そこにはあった。
多分、それは単にガス窯とだるま窯というハード面の違いだけではなく、ここまで辿り着くまでの困難を極めた全ての過程、目的達成のために一生懸命動いてくれた多くの人々の思い・・・
それが集結されて、はじめて成された業。
窯焚きに関しては真剣勝負ゆえ余計な手出しは出来なかったが、邪魔にならないように終始、張り付いて見とどける事が出来たことはいい経験となった。
(ブログ記事に使う資料画像確保が責務なので、それがそうさせたとも言えるが・・)
何はともあれ峠は越えた・・・
高橋さんはじめとする精鋭窯焚き部隊の皆さんのがんばりに心より拍手を送りたい!
そして遠路遥々、全国各地から駆けつけてくださり激励くださった関係各位の皆様方には、心より感謝いたします。だるまの火(精神)を絶やさず未来に伝えて行きたいものです。
淡路さん、週末の窯焚き頑張ってください。
同じく来週土曜日、三州だるま窯は、ハラハラ、ドキドキの窯開け。
火入れ式から、丸一日。本当に長い1日。
D-day は、皆様のおかげをもちまして無事に終了した。
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